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Tokyo Comedy Store J
最近更新が滞りがちですが、ぎりぎり元気にやっています。
何だかわけもわからず縦横無尽している今日このごろ。
数珠つながりの叙事感覚のつなぎ目に、
ふと叙情を感じて立ち止まると、
「私、何やってるんだろ」と
桜沢エリカ的虚無感に襲われることがありませんか。
至上の何かにすがって泣くもよし、
無視して走り出すもよし。
「人生は死ぬまでのひつまぶし…否、ひまつぶし」
と誰かが言ったそうな。
どうせひまをつぶすなら、
パチンコでサイフの中身を増減させるよりも、
川原で歌でも歌っていたいなと思うわけです。



さて先日、知り合いの即興演劇を観に
松陰コモンズというところへ行ってきたのですが、
その時初めて世田谷線というものに乗りました。
まず駅へ行って驚いたことは、
「改札と切符売り場がない!」
運賃表も、沿線表すらも見当たらないわけです。
だから目的地へは上りに乗ればいいのか下りに乗ればいいのか、
ひょうひょうとホームに立っている玄人の方々に聞くのも何だか
いじめっ子に大人げない仕返しをしてしまうくらい
食えないことのような気がしたので、
(しかも目的地の名前が、〜神社前としか覚えていなかったので)
ひたすら天に運を任せて、来た列車に飛び乗ってみました。
するとそこには、バスの車内にあるような、
運賃投入装置が。
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ていうか、バスじゃん! というユルいノリ。
車掌さんおねえさんだし、
乗客に「あらおつかれさまです」みたいな知り合い風を吹かせていました。
関東に住んで二十数年の私が、軽いカルチャーショックです。
一生懸命車内を見回して、やっと沿線表を発見すると、
運良く方向の正しい列車に乗っていることが発覚して一安心。
降りたのは『松陰神社前』という駅で、
松濤か松陰か迷っていた私は、人に聞いて恥をかかずに済んだことを喜びました。
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松陰コモンズに着くともうshowは始まっており、
おばあちゃんちに遊びに来たような、
石油ストーブの暖かい匂いと、広い玄関。
畳に座布団を敷いて座ると、
何だかまるで笑点でも観覧しているようなユルい気分になります。
今回観に行った即興演劇=インプロと呼ばれるパフォーマンスは、
台本のない芝居と言えば一番わかりやすいかと思いますが、
故にとにかく役者同士の信頼関係と、
偶然性の織りなす絶妙な緊張感が最高なのです。
うまくいくかいかないか、すべては言わば風に吹かれているのです。
だから、見てるこっちも大変面白い。
ハマる人はすごくハマると思います。
また是非遊びに行きたいと思います。
by naho929 | 2005-01-18 02:02 | 映画・演劇
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