人気ブログランキング | 話題のタグを見る
父をさがして三千里
育ち故郷から寝床に帰る途中、
北千住でいつも下のお世話になりっぱなしの
靴下屋の友達を訪問、
ごっそり靴下を仕入れたあと、
とてもとても大好きな寿司を頬張りたくなり、
ついに一人で回転寿しののれんをくぐるという快挙を
生まれて初めて達成しました。



父をさがして三千里_a0016447_237032.jpg
最近何かと高度成長な北千住ですが、
少し行けば下町風情を色濃く残す、
商店街の町並みが広がっていたりするわけです。
その一画にある、トロ・大トロ・本マグロ以外は
すべて¥126という良心的なお店で、
寒ブリ二皿とサーモン二皿と縁側とサラダ巻きを食べてきました。
とてもとても美味しかったです。
今日発見したことは、
私はサーモンよりブリの方が好きなんだろうということでした。

さて、この街にはあと一つ、
今や携帯電話という電波信号でしか繋がりのない私の父上が
寝床を確保している筈で、
でも"北千住"としか所在を教えてくれないので、
私はここへ降り立つたびについ無意識に、
あのイッセー尾形似のインターフェイスを捜してしまうのですが、
もちろん偶然出くわすなどということは今までありません。

内田哉也子さんのエッセイを読んでいて、
同じように思ったことがありました。
彼女はお父さん=内田裕也さんとの繋がりが本当に薄い方なのですが、
でも親子であると痛感させられるのが手の形だとそこで書かれていて、
私も父親そっくりの骨張ったごつい手をしているので、
(ちなみにえらの張った顔の形もそっくりです)
影は遠くとも血は確実だぞと
否応無しに認識させられる瞬間があるものよのうと
蝉の声が岩に沁み入るように、
手を見てしんみりしてしまった夕べでありました。
by naho929 | 2005-01-22 03:41 | もの・できごと
<< ひく という行為 ブルドッキングヘッドロックvo... >>