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内田哉也子という人
昨日だか一昨日だかその前だかそのまた前だか忘れましたが、
エッセイストの内田哉也子さんが
J-WAVEの午後の番組のゲストとして出演されていました。
レンジの低い落ち着いた声。
学生の頃、旦那さんのモッくんとベビーカーをひいて歩いているのを
偶然見かけたのを思い出しました。



私が彼女を知ったのは高校生の時で、
当時『ZYAPPU』という定期的に購読していた雑誌があったのですが、
そこに書かれた彼女の童話とも小説ともくくれない、
言ってみれば"散文詩"でしょうか、
それに出会って私は凪の湖に足を浸すような、
静かだけれども深く沁み入る感動に心を打たれて
理由も解らず泣いたのを覚えています。
彼女はヴィトンでもグッチでもエルメスでもない、
でもそれらのどれよりも素晴らしく、
おおげさでもなく、でも独特で、
ぴったりと形の馴染んだ一生ものの鞄を持っているように見えました。
私はとても彼女のようになりたいと思いました。
彼女のような鞄を持ちたいと思ったと言っても語弊はないでしょう。
そういえば最近、彼女を遠くから眺めることを止めていたなと、
久々にあのくぐもった声を聞いて思いました。

ところで内田さんは『Sigh Boat』というバンド活動を行っているそうで、
そのバンド名の由来もお話されていたのですが、
「sigh=ため息
(悲しみに属するものであったり、安心に属するものであったり、幅広い意味での)
が波間を漂うboat=ボートのように、ゆらゆらしているイメージ」
とおっしゃっていて、
私のこのサイトの名称も嘆息=sighなので、
おこがましくもどこかで繋がることができたのかな、
と思ってとてつもなく嬉しくなってしまいました。
何か漠然と、信じることをおろそかにしないようにしようと思いました。
by naho929 | 2004-12-04 18:56 | 思うこと
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