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アサリ
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今日の夕飯はアサリとアスパラのリゾットを作りました。
なかなかの出来でしたが、それはともかく、
私は考えてみればアサリという食材をはじめて使用したようでした。
味噌汁やパスタにと割と身近な存在のアサリですが、
いざ使うとなると、塩抜きしなきゃなんなかったり、
殻は燃えるゴミか燃えないゴミかで悩まなくてはならなかったりと、
突出した手間はそれだけのようにも感じますが、
とりあえずアサリの味噌汁作るんだったら
他の料理でも汎用性のあるキャベツの味噌汁でいいや、
とかなってしまいがちです。
おそらく私の場合、毎回そういう思考回路に落ち着き、
知らず知らずのうちにアサリを避けてきたんだと思います。
でも1度くらいは調理したことがあったかも知れない、
そこは百歩譲るとしても、
アサリの塩抜きという作業をしたのははじめてだと断言したい。
今夜はパッケージにかかれているとおり、30分塩水に浸しておきました。
すると例の目だか触角だかの伸縮するホース状の物体がにょきっと出てきて、
頃合を見て突然塩水を吹き出したりするので、
びくっとして観察していると結構興味深いのです。
そして本日の大発見は、アサリもナメクジさながら、
塩を直接振りかけると瞬時に貝の中に引っ込んでしまうということです。
そうやってしばらく見ているとだんだん愛着が湧いてきて、
さて真水で洗うぞという時にはもう、
殻を擦りあわせることさえも痛々しく感じてしまいました。
この生き物をこれから食べる、
しかも今酒と一緒に火にかけて蒸し殺そうとしていると思うと、
自分が罪人のように思えてきました。
でもやはりかわいいのは我が身なので、
洗った貝たちを酒と一緒に火にかけて、蓋をして、その場を離れて、
キッチンをパラレルワールドにすることで乗り切りました。
そう言えば昔、数少ない家族と囲んだ食卓の記憶の中で、
「そのアサリは死んでるから食べちゃダメよ」
と言われたことを思い出しました。
家庭でのアサリ料理には必ず、殻を堅く閉じたままの、
料理を施す前に息絶えてしまった、哀れな貝が1つ2つ混じっています。
死んでいる」と、
もちろん食べてるものは全部死んだものなのにあらためてそう言われると、
殻を閉じたその貝が、瞬時にして死相の無気味さを帯びてくるから不思議です。
私はなるべく触れないようにして、その「死んだ」貝を
お皿から外へ追いやったものでした。
ちなみに今日の死に貝は1匹だけでした。
by naho929 | 2004-06-04 03:20 | 思うこと
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