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2004年 05月 17日 ( 1 )
ビッグ・フィッシュ [★★★★★]
夢と現実、本当と嘘。
対義をなす言葉とは、実は表裏一体で、
境目は非常に曖昧なものだと思います。
でもティム・バートンの映画を観る時、
私は実世界からスクリーンの中の完璧な虚像の世界へと、
いつも完全に意識をスイッチバックさせます。
なぜなら彼の作る映画は、他でもない「彼の作った世界」で、
この世界に似てはいるけど、完全に別の世界の出来事だからです。
だからあり得ない設定に怒りを覚えることもなく、
素晴らしいあの世界を堪能することができます。

今回、そう大袈裟な前評判を聞くこともなく、
でもやっぱりティム大好きの私は、相当な期待を胸に、
封切り日に映画館へ足を運びました。
(人込みが嫌いなので、封切り日に映画館へ行くのは初かも知れないです)
そして、もう何年も味わったことのない満足感で
映画館を後にしました。
今言えることは、これから先彼の名前と供に語られるのは、
間違えなくこの映画になるでしょうということです。
そう、今回の作品は今までのように、
ティム・バートン・ワールドで完結しているわけではありません。
鑑賞する私達のすぐそばまでやってきて、
目が覚めてもそこに在り続けるリアルな何かを残していってくれます。
結局は死を避けることのできない命にとって、
人生とは何か、夢とは現実とは果たして何なのか、
絶対ではないけれど、確かに手ごたえのある
一つの答えが私には見えたような気がします。
本当に良い映画なので、是非映画館で観ることをオススメします。
by naho929 | 2004-05-17 02:30 | 映画・演劇